木場小路萬燈の発祥


 
 木場小路萬燈は、今から約二百年前、現在の燕市宮町・仲町の、中ノ口川側の裏通り、当時の木場小路、宮之浦、池之端(これら三地区を萬燈町内という)で発祥しました。

 当時この周辺は材木屋、鍛冶屋、大工などが多数存在しており、それらの商人や職人達が商用などで伊勢や京都へ出かけた際、当時流行していた伊勢音頭、絢爛豪華な祇園の山車など見聞きし、地元神社である戸隠神社のお祭りも盛り上げようと、それら行事を真似て現在の萬燈の原型となる行事を始めたと伝えられています。

 鍛冶屋大工は、当時の地場産業の一つ和釘に関わる職業であり、それらの職人商人等がもたらした萬燈は、燕の地場産業によってもたらされ、燕の風土によって維持され継続されて来ている、燕を語る上でなくてはならない伝統文化といえます。





inserted by FC2 system